- HOME
- お役立ちコラム
- コインパーキングの設備
- コインパーキングの最大料金とは?料金の仕組みや相場、利用方法から注意点まで解説
コインパーキングの最大料金とは?料金の仕組みや利用方法から注意点まで解説
コインパーキングを利用する際、「最大料金」という表示を目にすることがあります。これは長時間駐車をする場合に料金がお得になるシステムですが、その仕組みや適用条件は駐車場によって様々です。最大料金について正しく理解していないと、思わぬ高額請求に繋がることもあります。
この記事では、コインパーキングの最大料金について、その仕組みや種類、利用時の注意点を詳しく解説します。これらの情報を参考に、賢くコインパーキングを利用しましょう。

コインパーキングの最大料金とは
コインパーキングの最大料金とは、時間単位で料金が加算される駐車場において、定められた時間内であれば、最大料金に達した後は課金されない料金体系のことです。
料金の上限が設けられているので、長時間の駐車でも料金を気にする必要がなく、安心して利用できます。
最大料金の設定がない駐車場と、設定がある駐車場では大幅に料金が変わってきます。
まずは最大料金の設定がない場合と、設定がある場合の料金シミュレーションを見てみましょう。
最大料金の設定がない場合
まずは、最大料金の設定がない場合の料金を見ていきます。

最大料金の設定がない駐車場では、駐車時間に応じて時間単位の料金が加算され続けます。
例えば、「昼間(8:00~20:00)30分100円、夜間(20:00~8:00)60分100円」という料金設定の場合、8:00から18:00までの10時間駐車すると、200円(60分あたり)×10時間で料金は2,000円となります。
もし丸1日(24時間)利用した場合の料金は、8:00~20:00が12時間で200円×12時間=2,400円、20:00~8:00が12時間で100円×12時間=1,200円となり、合計で3,600円になります。
2日間利用した場合の料金は、丸1日の料金3,600円 × 2日 = 7,200円になります。
このように最大料金が設定されていない場合は、利用時間に応じて時間単位の料金が加算されるため、長時間駐車すると比較的高額になります。
最大料金の設定がある場合(繰り返しあり)
次に、最大料金あり(繰り返しあり)の場合の料金を見てみましょう。

例えば、「昼間最大(8:00~20:00)400円、夜間最大(20:00~8:00)300円」という料金設定の場合、8:00から18:00までの10時間駐車すると、昼間時間帯の最大料金が適用されるため、料金は400円となります。
丸1日利用した場合の料金は、昼間最大料金400円と夜間最大料金300円が適用され、合計700円になります。
この駐車場は、「最大料金はくり返し適用されます」と記載があるので、2日間利用した場合でも最大料金が適用となります。
よって、2日間利用した場合の料金は、700円 × 2日 = 1,400円になります。
最大料金の設定がない場合と比べると、最大料金があることにより、お得に利用できることがわかります。
最大料金の設定がある場合(繰り返しなし)
最後に、最大料金あり(繰り返しなし)の場合の料金を見てみましょう。

駐車場の料金看板に「1回限り」または「繰り返しなし」の記載がある場合、最大料金は駐車後最初の1回しか適用されません。
例えば、「昼間( 8:00~20:00)30分100円、夜間( 20:00~8:00)60分100円、昼間最大(8:00~20:00)400円、夜間最大(20:00~8:00)300円」という料金設定の場合、8:00から18:00までの10時間駐車すると、繰り返しありの時と同様に、昼間時間帯の最大料金が適用されるため、料金は400円となります。
丸1日利用した場合の料金も、繰り返しありの時と同じ考え方で、昼間最大料金400円と夜間最大料金300円が適用になり、合計700円になります。
2日間利用した場合の料金は、1日目は最大料金が適用されるので、昼間最大料金400円 + 夜間最大料金300円 = 700円です。
ここまでは繰り返しありの時と同じですが、この駐車場は最大料金が繰り返し適用されないので、2日目の料金の計算方法が異なります。
最大料金が繰り返さない場合、最大料金は駐車後最初の1回しか適用されませんので、2日目の料金は時間単位で加算されます。
2日目の8:00~20:00が、12時間で200円×12時間=2,400円、20:00~8:00が、12時間で100円×12時間=1,200円となり、合計で3,600円になります。
よって2日間利用した場合の料金は、1日目700円 + 2日目3,600円 = 4,300円になります。
繰り返しありの場合と比べると、2,900円も差異が生じることになります。長時間の駐車をする場合は、最大料金が繰り返し適用されるかどうかしっかり確認しましょう。
最大料金の種類
コインパーキングの最大料金にはいくつかの種類があり、それぞれ適用条件が異なります。入庫からの経過時間に対して適用されるもの、特定の時間帯に適用されるものなど様々です。これらの違いを理解し、自身の駐車時間に合った駐車場を選ぶことで料金を抑えることにつながります。
最大料金の種類は主に以下の3種類です。
時間帯最大料金(昼間・夜間など)
時間帯最大料金は、昼間や夜間など特定の時間帯に適用される最大料金です。
例えば、「昼間最大(8:00~20:00)400円、夜間最大(20:00~8:00)300円」という料金設定の場合、8:00~20:00内の利用であれば最大400円、20:00~8:00内の利用であれば最大300円で利用できます。
8:00~翌日8:00まで利用した場合の料金は、昼間最大(8:00~20:00)400円 + 夜間最大(20:00~8:00)300円 = 700円となります。
この他に、「平日最大料金」や「日祝最大料金なし」など曜日によって適用条件が異なる場合もあります。
入庫後〇〇時間最大料金
入庫した時間から一定時間内に適用される最大料金です。
例えば、「オールタイム30分100円、入庫後24時間最大900円」という料金設定の場合、入庫から30分毎に100円が加算され、最大料金の900円に達すると加算がストップし、入庫から24時間過ぎるまではそれ以上加算されることはありません。
つまり入庫から24時間以内であれば最大900円で利用できるということです。
最大料金が適用される入庫後の時間は駐車場によって異なり、24時間の他に「入庫後4時間最大」や「入庫後12時間最大」などがあります。
当日・1日最大料金
入庫した日の24時までに出庫する場合にのみ適用される最大料金です。
例えば、「オールタイム30分100円、当日最大 600円」という料金設定の場合、入庫から30分毎に100円が加算され、最大料金の600円に達すると加算がストップし、入庫した日の24時を過ぎるまではそれ以上加算されることはありません。
つまり何時に入庫してもその日の24時までであれば最大600円で利用できるということです。

最大料金に関する注意点
最大料金を活用すればお得に駐車場を利用することができますが、適用条件をしっかり確認しておかないと、予想外の高額請求につながる可能性があります。ここでは最大料金に関する主な注意点をご紹介します。
繰り返し適用の有無
最大料金が繰り返し適用されるかどうかは、駐車場によって異なります。繰り返し適用される場合は、「入庫後24時間最大900円(繰り返し)」のように記載されており、24時間毎に最大料金が再度適用されるため、長期駐車でも料金が抑えられます。
反対に、繰り返し適用されない場合は「入庫後24時間最大900円(繰り返しなし)」や「入庫後24時間最大900円(1回限り)」と表示されていることが多く、この場合は最初の最大料金適用時間が終了すると通常料金が加算されていきます。
特に長期間利用する場合は、繰り返し適用の有無を必ず確認することが重要です。繰り返し適用の有無は、駐車場の看板や料金案内に記載されていますので、駐車前に注意深く確認しましょう。また、不明な場合は管理会社に問い合わせることをお勧めします。
昼間最大・夜間最大の時間帯区分
時間帯最大料金の時間帯区分を把握することは、料金を正確に計算するために非常に重要です。
例えば、「昼間最大(8:00~20:00)400円、夜間最大(20:00~8:00)300円」という料金設定の駐車場で、20時から翌朝10時まで駐車した場合、料金は夜間最大料金300円に加えて、翌朝8時以降の2時間分の通常料金が加算されます。夜間最大料金が適用されるのはあくまで20時から翌朝8時までのため、それ以外の時間帯は別途料金が発生するのです。
昼間最大や夜間最大といった時間帯区分は、駐車場によって異なる設定になっています。8:00~の駐車場もあれば、7時~、9時~の場合もあります。料金に関する誤解を防ぐためにも、毎回必ず現地の看板に表示されている時間帯区分を確認し、自身の駐車時間と照らし合わせて料金体系を正しく理解するようにしましょう。
適用される区画かどうか
最大料金が設定されている駐車場でも、適用される区画と適用されない区画がある場合があります。大規模な駐車場や、設備が異なる区画(例:屋根付き、平面)がある場合、駐車しづらい区画がある場合などは、料金体系が細かく分けられていることがあります。
例えば、一部の駐車スペースは最大料金が適用される一方、隣のスペースでは時間単位の料金のみが加算されるといったケースです。
このように最大料金が適用される区画がある場合には、看板や路面標示などでその旨が明記されています。利用者は、駐車する前にこれらの表示をしっかりと確認することが大切です。
最大料金の適用除外日
商業施設、観光地の近くにある駐車場では、イベント開催などで一時的に駐車需要が高まる際に最大料金の設定を解除する場合があります。その他に、祝日、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆などの多客期には最大料金が適用されない駐車場もあります。
例えば、ある商業施設の駐車場では、通常は入庫後24時間最大料金が適用されますが、地域の大きなお祭りや花火大会の開催日には、最大料金が適用されず、時間単位の料金が加算されるケースがあります。また、年末年始やゴールデンウィーク期間中は特別料金が適用され、通常期よりも最大料金が高く設定されたり、最大料金自体が適用されなかったりすることもあります。
普段利用している駐車場でも、特別な期間は料金体系が変わる可能性があるため、利用前に必ず料金案内を確認することが重要です。
コインパーキングの種類と利用方法
最後に、簡単にコインパーキングの種類と利用方法をご紹介します。
ロック装置式(ロック板式)

1.駐車場に設置されている料金看板、利用約款を確認する。
2.空いている駐車スペースの枠内に、ロック装置を乗り越えて駐車する。
3.出庫する前に、精算機に利用している駐車スペースの番号を入力し、精算する。
4.ロック板が完全に下がったことを確認し、出庫する。
※ロック板が完全に下がる前に車を動かすと、ロック板と車が接触する可能性があるので、必ず確認してから出庫しましょう。
ゲート式

1.駐車場に設置されている料金看板、利用約款を確認する。
2.入口ゲートで駐車券を発券する。
3.ゲートバーが完全に開いたことを確認し、入場する。
4.空いている駐車スペースの枠内に駐車する。
5.出口ゲートの精算機に駐車券を挿入する。
6.駐車料金が表示されるので支払いをする。
7.ゲートバーが完全に開いたことを確認し、出場する。
※駐車券を紛失した場合は、精算機の券紛失ボタンで手数料を支払うか、管理会社に連絡をして対応してもらいましょう。
前払い式

1.駐車場に設置されている料金看板、利用約款を確認する。
2.空いている駐車スペースに駐車する。
3.駐車チケット販売機で利用時間分のチケットを購入する。
4.チケットを車内の外から見やすい位置に印字面を上にして掲示する。
5.チケットの時間内に出庫する。
ロックレス式

1.駐車場に設置されている料金看板、利用約款を確認する。
2.空いている駐車スペースの枠内に駐車する。
3.駐車スペースに入庫すると、地面に埋め込まれたセンサーもしくは後方のポールセンサーが車を感知し、課金が始まります。
※何度も切り返しを行ったり、駐車後に駐車スペースを変更してしまうと検知が切れ、不正出庫とみなされる場合があります。入庫の際は極力1度で駐車するようにしましょう。
4.出庫する前に、精算機に利用している駐車スペースの番号を入力し、精算する。
5.支払いが完了したことを確認し、出庫する。
※精算前に車を動かすと、センサーの検知が切れ、精算機での支払いができなくなります。必ず精算完了後に車を動かすようにしましょう。精算機での支払いができなくなった場合は速やかに管理会社に連絡しましょう。
最大料金の仕組みを知ってお得に利用しよう
コインパーキングの最大料金は、料金の上限が設けられているので、お得に利用できるシステムですが、駐車場によって様々な料金タイプが存在します。
利用する際は、料金看板の記載に注意して最大料金の適用条件を確認しましょう。
特に長時間の利用や、頻繁に利用する場合は、複数の駐車場の料金を比較検討することで、よりお得な駐車場を見つけられることがあります。
ユアー・パーキングのサービスについて詳しくはこちらをご覧ください。

- HOME
- お役立ちコラム
- コインパーキングの設備
- コインパーキングの最大料金とは?料金の仕組みや相場、利用方法から注意点まで解説