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カメラ式駐車場とは、従来のコインパーキングとは異なり、ゲートやロック板といった物理的な設備がない新しい駐車場システムです。
場内に設置されたカメラが車両のナンバープレートを認識し、入出庫時間を管理する仕組みを持っています。
この方式は、事業者にとって設置コストの削減や管理の手間軽減といったメリットがあり、利用者にとってもスムーズな入出庫が可能になるなど、双方に利点があるのが特徴です。

カメラ式駐車場とは?ゲートやロック板がない新しいシステム
カメラ式駐車場とは、地面のロック板(フラップ板)や出入り口のゲートを設置せず、代わりに場内に設置したカメラで車両を管理するコインパーキングのことです。
カメラ式コインパーキングには主に3種類あり、車室ごとにカメラが設置されたタイプと、駐車場の出入口にカメラが設置されたタイプ、場内に俯瞰カメラが設置されたタイプで、それぞれ仕組みが異なります。
車室ごとにカメラが設置されたタイプでは、利用者が駐車スペースに車を停めると、各車室の後方に設置されたポールに付いているカメラがナンバープレートを読み取り、入庫時間を記録します。
一方、駐車場の出入口にカメラが設置されたタイプでは、利用者が駐車場の入口を通過する際に、設置されたカメラがナンバープレートを読み取り、入庫時間を記録します。
場内に俯瞰カメラが設置されたタイプでは、利用者が駐車スペースに車を停めると、場内に設置された俯瞰カメラがナンバープレートを読み取り、入庫時間を記録します。
出庫時は、いずれのタイプも精算機にて自分の車両ナンバーを入力し、表示された料金を支払います。駐車場によっては、スマートフォン等で看板に記載されたQRコードを読み込み、オンラインでの支払いもできます。
ナンバープレートをAIカメラで認識する仕組み
カメラ式駐車場の仕組みは、場内に設置された高精度のAIカメラが中核を担っています。
車両が入庫すると、カメラが自動でナンバープレートの情報を読み取り、その画像データと入庫時刻をシステム上に記録します。
場内は俯瞰カメラによって常に監視されており、どの車両がどの区画に駐車しているかを正確に把握する仕組みです。
利用者が出庫時に精算機に自分の車両ナンバーを入力、もしくは看板に記載されたQRコードを読み込み自分の車両ナンバーを入力すると、システムは記録されたデータと照合し、駐車時間に基づいた料金を自動で算出します。
精算が完了すると、その情報も記録され、車両がスムーズに出庫できる流れとなっています。
従来のゲート式やロック板式との構造上の違い
従来の駐車場との最も大きな違いは、車両を物理的に拘束する設備がない点です。
ゲート式駐車場では、出入口に設置されたゲートバーが車両の通行を制御し、駐車券の発券や精算に応じて開閉します。
一方、ロック板式(フラップ式)駐車場では、各駐車スペースの地面に設置されたロック板が上昇することで車両を固定し、精算後に下降します。
これに対し、カメラ式駐車場はこれらの物理的な装置が一切なく、広々とした空間が確保されています。
構造がシンプルなため、機器トラブルのリスクが低く、利用者も車両を傷つける心配なく安心して利用できます。
関連記事:コインパーキングの仕組みとは?支払い方法や種類、駐車場経営のメリットを解説
【事業者向け】カメラ式駐車場を導入する4つのメリット

駐車場を運営する会社がカメラ式駐車場を導入することには、多くのメリットがあります。
物理的な設備が少ないため、初期コストの抑制やメンテナンスの手間削減につながり、管理の効率化が図れます。
また、利用者の入出庫がスムーズになることで駐車場の回転率が向上し、収益性の改善も期待できます。
さらに、接触事故などのトラブルが減少することでクレーム対応の負担も軽減され、運営面においても多くのメリットがあります。
機器の設置工事が簡単で初期コストを抑えられる
カメラ式駐車場は、ゲートやロック板といった大掛かりな設備を必要としません。
必要な機器は主にカメラポールと精算機、そして場内の案内看板程度です。
地面を掘削してロック板を埋め込んだり、ゲートの基礎工事を行ったりする必要がないため、設置工事が非常に簡単で、工期も短縮できます。
これにより、従来の駐車場システムと比較して初期導入費用を大幅に抑えることが可能です。
関連記事:駐車場経営の初期費用はどのくらいかかる?詳しい相場と経営方法をご紹介します
ロック板の故障やメンテナンスの手間がなくなる

従来のロック板式駐車場では、ロック板が地面から上昇・下降する仕組みのため、経年劣化による故障が避けられませんでした。
部品の摩耗や、雪などによる動作不良が発生し、その都度、修理やメンテナンスが必要で手間とコストがかかるのが課題でした。
カメラ式駐車場では、このような機器が場内にないため、故障のリスクが大幅に低減されます。
定期的なメンテナンスの負担も少なく、安定した駐車場運営が可能になり、管理の手間とランニングコストの削減につながります。
利用者の入出庫がスムーズになり回転率が向上する
カメラ式駐車場にはゲートやロック板がないため、利用者は入庫時に駐車券を取ったり、出庫時にロック板が下がるのを待つ必要がありません。
車両は場内をスムーズに通行できるため、特に出入口での渋滞が発生しにくくなります。
これにより、一台あたりの駐車時間が短縮され、より多くの車が利用できるようになります。
結果として駐車場の車両回転率が向上し、売上アップに直結します。
特に、商業施設や駅前の駐車場など、利用者の出入りが激しい場所でその効果を発揮します。
車両への接触事故やクレームのリスクを低減できる
ロック板式駐車場では、「ロック板が上昇する際に車体の底を擦ってしまった」といった接触事故が起こる可能性がありました。
また、ゲート式では、バーの誤作動やタイミングのずれによる車両との接触リスクが考えられます。
カメラ式駐車場は、これらの物理的な障害物が一切ないため、車両との接触事故そのものが発生しません。
これにより、利用者からのクレームや、それに伴う修理費用の負担といったトラブルを未然に防ぐことが可能です。
事業者にとって、安心して運営できる環境が整います。
【利用者向け】カメラ式駐車場を使う3つのメリット
カメラ式駐車場は、利用者にとっても多くのメリットを提供します。
物理的な障害物がないため、入出庫が非常にスムーズで、運転に自信がない人でも安心して利用できるのが特徴です。
また、場内がカメラで監視されているため、防犯面での安心感も高まります。
一部の商業施設では、買い物をすると駐車料金が一定時間無料になるサービスとも連携しやすく、利便性の高い駐車場として普及が進んでいます。
ゲートやロック板がなくスムーズに入出庫できる
カメラ式駐車場の最大のメリットは、入出庫の際にストレスがないことです。
ゲート式駐車場のように、入庫時に駐車券を取るために車を寄せる必要も、出庫時に精算済みの券を入れる手間もありません。
また、ロック板式のように、駐車スペースの板を気にしながら停めたり、出庫時に板が下がるのを待つ必要もなくなります。
車を停めてから精算機で手続き、もしくは看板のQRコードを読み込んで手続きをするだけで、すぐに出庫できるため、特に急いでいる時や混雑時には、そのスムーズさを実感できます。
これにより、駐車場利用全体の時間が短縮され、より快適にご利用いただけます。
車高の低い車や運転が苦手な人でも安心して駐車できる
地面にロック板の突起がないため、エアロパーツを装着している車高の低い車でも、車体の底を擦る心配なく駐車できます。
これまでロック板のある駐車場を避けていたドライバーも、安心して利用可能です。
また、駐車スペースの前後に物理的な障害物がないため、駐車枠が広く感じられ、バックでの駐車や切り返しが容易になります。
駐車が苦手な人や、大きな車を運転する人にとっても、余計なプレッシャーを感じることなく、落ち着いて車を停めることができるため、安全性が向上します。
防犯カメラの監視で当て逃げや盗難のリスクが減る

カメラ式駐車場のカメラは、車両のナンバーを認識するだけでなく、場内全体を監視する防犯カメラとしての役割も果たします。
24時間体制で場内が録画されているため、車上荒らしや車両の盗難、当て逃げといった犯罪行為に対する強力な抑止力となります。
万が一トラブルが発生した場合でも、記録された映像が証拠となり、早期解決につながる可能性が高まります。
利用者にとっては、自分の車を安全な場所に預けているという安心感が得られ、セキュリティ面での信頼性が高い駐車場といえます。

カメラ式駐車場の使い方|入庫から精算までの流れを解説

カメラ式駐車場の利用方法は非常にシンプルです。
初めての方でも戸惑わないように、入庫してから精算を済ませて出庫するまでの一連の流れを解説します。
物理的な操作は出庫前の精算手続きのみで、駐車券の発行やロック板の操作は一切不要です。
基本的なステップを覚えておけば、どのカメラ式駐車場でもスムーズに利用できます。
STEP1:空いている駐車スペースに車を停める
まず、駐車場に入場し、空いている駐車スペースを見つけて車を停めます。
従来のコインパーキングとこの点では何ら変わりありません。
特別な操作は一切不要で、枠内にきちんと駐車するだけで入庫手続きは自動的に完了します。
場内に設置されたカメラが、車両が駐車されたことを検知し、同時にナンバープレートを読み取って入庫時刻をシステムに記録します。
利用者は駐車券を取ったり、何かボタンを押したりする必要はなく、そのまま車を離れて目的地へ向かうことができます。
STEP2:精算機に自分の車両ナンバーを入力、もしくはQRコードを読み込んで自分の車両ナンバーを入力する
用事を済ませて駐車場に戻ったら、出庫する前に場内に設置されている精算機で手続きを行います。
精算機の画面はタッチパネル式が一般的で、「精算」ボタンをタッチすると、車両番号の入力画面に切り替わります。
そこで、自分の車のナンバープレートに記載されている4桁の数字を入力します。
QRコードが記載された看板が設置されている駐車場の場合は、自分のスマートフォン等でQRコードを読み込み、自分の車のナンバープレートに記載されている4桁の数字を入力します。
入力後、システムが該当する車両の画像や情報を画面に表示するため、自分の車であることを確認して次に進みます。
この時、自分の車両ナンバーを正確に覚えておくことが重要です。
STEP3:画面に表示された利用料金を支払う
自分の車両を選択すると、画面に入庫時刻から現在までの利用時間と、それに基づいて自動計算された駐車料金が表示されます。
内容に間違いがないかを確認し、画面の案内に従って支払いを済ませます。
支払い方法は駐車場によって異なりますが、現金だけでなく、クレジットカードや交通系ICカード、QRコード決済などのキャッシュレス決済に対応している精算機も増えています。
オンライン決済の場合は、クレジットカード、QRコード決済が利用できます。
支払い完了後、領収書が必要な場合は、領収書発行ボタンを押して受け取ります。
精算が終われば、そのまま車に乗って出庫できます。
利用者が知っておくべきカメラ式駐車場の注意点

カメラ式駐車場は非常に便利ですが、その仕組みならではの注意点も存在します。
ゲートやロック板による物理的な制約がないため、精算を忘れて出庫してしまうリスクがあります。
また、天候などによってはカメラがナンバーを誤認識する可能性もゼロではありません。
これらの注意点を事前に理解しておくことで、無用なトラブルを避け、快適に駐車場を利用できます。
精算を忘れて出庫すると後日請求される可能性がある
カメラ式駐車場には出庫を物理的に阻止するゲートやロック板がないため、精算を忘れても車を出せてしまいます。
しかし、入庫時に車両ナンバーと時刻が完全に記録されているため、未払いのまま出庫した事実はシステム上に残ります。
管理会社は、この記録を基に車両情報を照会し、車の所有者宛てに駐車料金と督促にかかる手数料などを記載した請求書を後日郵送することがあります。
意図しない未払いを防ぐためにも、出庫前には必ず精算手続きを済ませる習慣をつけることが重要です。
雪や泥でナンバーが汚れていると誤認識される場合がある
AIカメラによるナンバー認識の精度は非常に高いですが、完璧ではありません。
例えば、大雪が降ってナンバープレートに雪が付着してしまったり、悪路を走行した後に泥がはねて数字が隠れてしまったりすると、カメラがナンバーを正しく読み取れないことがあります。
その場合、精算機で自分のナンバーを入力しても車両データが見つからない、という状況が発生する可能性があります。
こうした事態を避けるため、特に天候が悪い日には、駐車後にナンバープレートの状態を確認し、汚れがあれば拭き取っておくと安心です。
自分の車両ナンバーを正確に覚えておく必要がある
カメラ式駐車場での精算は、自分の車両ナンバーを精算機で入力する、または看板に記載されたQRコードを読み取って手続きを開始することから始まります。
そのため、4桁の数字を正確に覚えておくことが不可欠です。
普段から乗り慣れている自家用車であれば問題ないかもしれませんが、レンタカーやカーシェアリングの車、あるいは家族の車を借りた場合など、ナンバーをうろ覚えのケースでは注意が必要です。
駐車後にナンバーを忘れてしまうと、精算ができないという事態になりかねません。
不安な場合は、車を停めた際にスマートフォンでナンバープレートを撮影しておくのが確実な対策です。
事業者が導入前に検討すべきカメラ式駐車場の課題
カメラ式駐車場は多くのメリットを持つ一方で、導入を検討する事業者が事前に把握しておくべき課題も存在します。
物理的な抑止力がないことによる不正出庫への対策や、新しいシステムに不慣れな利用者への丁寧な案内は、円滑な運営に不可欠です。
これらの課題に対する具体的な対策をあらかじめ計画しておくことで、導入後のトラブルを最小限に抑えられます。
精算忘れや不正出庫への対策を講じておく
ゲートやロック板がないカメラ式駐車場は、利用者が精算を忘れたり、意図的に料金を支払わずに出庫したりする「不正出庫」が発生しやすい構造にあります。
これに対する対策として、まず場内の目立つ場所に警告看板を設置し、心理的な抑止力を高めることが重要です。
また、未払いが発生した際に、車両ナンバーから所有者を特定し、正規料金に加えて調査費用や手数料を含めた請求を行うための運用フローを確立しておく必要があります。
こうした対策を事前に講じることで、収益の損失を防ぎます。
利用者への分かりやすい案内表示が不可欠になる
カメラ式駐車場はまだ新しいシステムであるため、初めて利用する人は使い方に戸惑うことがあります。
「駐車券がないけれどどうすればいいのか」「どこで精算するのか」といった疑問を抱かせないよう、利用者への分かりやすい案内が極めて重要です。
駐車場の入口や場内の各所に、空いている場所に停める、精算機でナンバーを入力、もしくは、看板に記載のQRコードを読み込んでナンバーを入力、料金を支払う、という一連の流れを図や大きな文字で示した看板を設置する必要があります。
特に精算機の操作方法は、誰にでも理解できるよう丁寧に解説することで、利用者の混乱を防ぎ、スムーズな運営につながります。
カメラ式駐車場に関するよくある質問

カメラ式駐車場は新しいシステムのため、利用者からさまざまな質問が寄せられます。
特に、精算を忘れてしまった場合の対処法や、精算の時に自分の車が見つからないといったトラブルに関する疑問は多く聞かれます。
ここでは、そうしたカメラ式駐車場に関するよくある質問とその回答をまとめました。
事前に確認しておくことで、いざという時に落ち着いて対応できます。
精算を忘れた場合、どうすればよいですか?
すぐに駐車場に記載されている管理会社の連絡先に電話してください。
精算を忘れて出庫した場合でも、ナンバーが記録されているため未払いの状態が把握されています。
放置すると督促手数料などが加算された請求書が届く可能性があります。
早めに連絡することで、後日の支払方法などを案内してもらえ、問題を円滑に解決できます。
精算の時に自分の車のナンバーが見つからない場合は?
まず、入力したナンバーが間違っていないか再確認してください。
それでも見つからない場合、雪や泥などでナンバープレートが汚れていて、カメラが誤認識した可能性があります。
駐車場によっては、車両ナンバーのほかに入庫時刻で検索できる場合もあります。
精算機またはQRコードを読み込んだ後の画面を確認し、入庫時刻で検索できるか確認してみましょう。
車両ナンバーと入庫時刻で検索をしても見つからない場合は、精算機の近くに記載されている管理会社の緊急連絡先に電話し、状況を説明して指示を仰いでください。
遠隔操作などで対応してもらえる場合があります。
領収書は発行できますか?
はい、発行できます。
ほとんどのカメラ式駐車場の精算機では、料金の支払い完了後に画面に「領収書発行」のボタンが表示されます。
そのボタンをタッチすることで領収書が印刷されます。
QRコードを読み込みオンラインで決済した場合は、支払い完了後に表示される「領収書発行」ボタンをタッチすると、領収証がPDFで表示されます。
もし発行し忘れたり、ボタンが見つからなかったりした場合は、管理会社の連絡先に問い合わせることで対応してもらえる場合があります。
まとめ
カメラ式駐車場は、AIカメラで車両のナンバープレートを認識し、ゲートやロック板なしで入出庫を管理する新しいシステムです。
事業者にとっては、初期コストの抑制、メンテナンスの効率化、場内トラブルの減少といったメリットがあります。
利用者側も、入出庫がスムーズで、車高の低い車でも安心して利用できる利便性の高さが魅力です。
一方で、その仕組み上、精算忘れによる未払いや不正出庫の発生も課題として考えられます。
そのため、運営側は対策を講じ、利用者側は精算を忘れないよう注意することが、この便利なシステムを活用する上で重要です。
カメラ式駐車場について解説しましたが、駐車場経営では、その土地の立地・形状・大きさによって最適な機器を選ぶ必要があります。
カメラ式駐車場にご興味のある方や、ご所有の土地にどのような設備が適しているかお悩みの方は、ぜひユアー・パーキングにご相談ください!
また、駐車場経営をご検討の方には、ユアー・パーキングの「一括借り上げ方式」がおすすめです。
一括借り上げ方式とは、ユアー・パーキングが土地をまるごと借り上げ、毎月一定の賃料をお支払いする経営方式のことです。
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